【どれを使えばいいの?】モールテックスの保護剤の選び方【モールテックスなんでも相談室vol.4】
いつもお世話になります。
村松建材オンラインショップの村松です。
今月もモールテックスのお悩みを解決する、モールテックスなんでも相談室をお届けします。
今回は、モールテックスの汚れを防止する保護剤をご紹介します。
「たくさん種類があるし、結局どれが良いの?」という疑問も解決できればと思います。
[目次] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次
1.どういう時に必要?どんな保護剤があるの?
2.屋内の施工で、施工場所に適した保護材って何?
3.屋外施工には「レぺルオイル」を
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1.どういう時に必要?どんな保護剤があるの?
モールテックスは汚れ防止剤を塗らなければ、基本的に染みや汚れがつきます。
せっかくの鉱物表情の質感や、手塗りの味が損なわれてしまうのはもったいないですよね。
そこで、屋内・屋外の施工に関わらず、保護剤を塗布し表面を守る必要があります。
モールテックスの保護剤は浸透系とニス系の2種類あり、お手入れの頻度や施工場所によって適した保護剤が変わってきます。
■浸透系の保護剤
表面に膜を作らず、屋外に対応したものもあります。
ニス系と比べ色調の変化が少ないのが特徴ですが、商品ごとに適切な時期に塗り直すメンテナンスが必要になります。
・フィニッシュ SA TR(中性石鹸オイルが主成分)
<利点>
パステル色のような淡い色調の壁面に使用しても様相に変化を与えない。
白壁にも使用可能。
<メンテナンス>
4回/年の頻度で塗り重ねが必要。
毎回の日常的な手入れにも使用可能。
・オイル・モールテックス(天然植物オイルが主成分)
<利点>
油汚れ対しに適している。
<メンテナンス>
4回/年の頻度で塗り重ねが必要。
・レぺルオイル(石油系撥水撥油材が主成分)
<利点>
紫外線に強く、長期間(数年間)に渡る性能維持。
様相に変化を与えない、屋外で使える。
<メンテナンス>
1回/年の頻度で塗り重ねが必要。
■ワックス
・ビールワックス(天然植物オイル、テレピンオイル、蜜蝋が主成分)
<利点>
浸透系保護剤と併用することで、より深みが出たり、それぞれの効果が高まります。
汚れ防止剤の膜の機能を長持ちさせる。
古くなった様相を再生させる。
<メンテナンス>
4回/年の頻度で塗り重ねが必要。
■ニス系の保護剤
表面に膜を作ることで、一度施工すれば効果が長く持続し、お手入れが簡単なのが特徴です。
膜を作る為、モールテックスの手触り、風合いや色合いに浸透系とは違いが出ます。
・ポリタン N120 M,B(ポリウレタン系樹脂溶剤性)
<利点>
お手入れが簡単。膜が透明のため、色合いの変化が少なくすむ。
<メンテナンス>
3~5年の頻度で塗り重ねが必要
・ビピュール M,S,G(ポリウレタン系樹脂水性)
<利点>
お手入れが簡単。膜が透明で、水場にて使用できる。
<メンテナンス>
3~5年の頻度で塗り重ねが必要
上記のように、どの保護剤も独自の利点がありますが、ご自身の現場に適切な保護剤はどれか迷いますよね。
次は屋内・屋外に分けて「どれを使えばいいのか」についてお答えしていきます。
2.屋内での施工で、施工場所に適した保護材って何?
まず保護材の選定ですが、屋内で施工する場所によって使用する保護剤が変わります。
保護剤を選ぶ決め手になるのは、意匠面を優先するのか?どれくらいの頻度でお手入れするのか?施工場所は水場か?などになります。
基本的に、モールテックス塗布面の風合いを維持したい施主様には浸透系の「フィニッシュ SA TR」や「レぺルオイル」を、お手入れの頻度を減らしたい施主様にはニス系の保護剤をおすすめします。
どの保護材を使用すればよいのか、わからない方、詳しく知りたい方はショップへメールやカタログの請求など、お気軽にお問い合わせください。
3.屋外施工には「レぺルオイル」を
次に屋外での施工ですが、屋外でも使用可能な保護剤は、浸透系の「レぺルオイル」です。
「レぺルオイル」は高い紫外線耐性で塗膜の黄変を防ぎ、長期間(数年間)の性能維持が可能な保護剤です。屋外にモールテックスを施工する際はぜひご提案ください。
今回紹介しきれなかった部分もありますが、保護剤を使用することで、モールテックスの美しい鉱物表情の維持が可能です。施工の際は施主様の要望に合わせて提案することをおすすめします。
ご興味のある方、カタログをご請求の方は、村松建材オンラインショップ
村松までお問い合わせください。
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